2022.12.9
秋から年末にかけての期間に、1回でも多く植木のセリに行き、仕入れておきたい夫ですが、気が付けば年内も残り少なくなっておりました。そんな中、昨日はやっと那須のセリに行くことができました。
植木市場(舘造園の行く那須の市場)では、魚のセリのようにまずはその日市場に並んでいる植木をチェックし、そこでその日買いたい植木を決めておきます。
実際にセリがスタートしたら、自分の欲しい植木が競られるのを待ち、その時がきたら買える金額を叫び(そんな大きな声ではないです)食い下がれるところまでがんばります。
つまり基本的にはサザビーズのオークションと同じです。(全てが違うと言えば全てが違いますが!)
さて、昨日は帰宅した夫が開口一番「なんと倍!」と言いました。
つまり欲しい木がちょっと前までの倍額で取引されたそうです。「え!!1本も買えなかった!?」と聞くと、「どうにか欲しい木を10本くらい買えた」とのことでした。
ここからがまたすごくてですね、その市場では買った人が窓口に行き植木代を現金で支払い、それと同時にその窓口では植木を売った人が売上金を手にするのですが(手数料を植木市場に引かれます)、予想以上の高額売買により窓口の現金が足りなくなったそうで「購入した方はとにかく支払いを先にして下さい!現金が不足しています!」と昨日はなったそうです(全員が現金取引なわけではありません)。
「そんなの、ちゃんと用意しとけよ、」とボヤいている同業者もいたそうですが、夫は「なんかとにかくすごく活気があっていいと思った」と言っていました。
舘造園は現在仕入れる立場なので植木の高騰は勘弁してほしいのですが、元々は植木生産業だったこともあり、市場での植木価格に「これじゃあ生産者は続けられない」とも思ってきました。
だからこそ昨日は近くにいた生産者の人が、前なら60万円だったところ今日は120万円だった!というようなことを言っていても、夫は今までの苦労も分かるのでいいなともズルいとも思わないよと言っていました。
「それにしてもさ、みんなすごい金額でバンバン競ってく(セリ落としていく)のに、履いている靴はボロボロだったりするんだよ、いいよな~ああいうの」とも言っていました。
はい、ここまでお読み頂きありがとうございました。「で、倍額で仕入れた植木を使う舘さんの庭も倍額になるの?」ですよね。
まだまだそこまでの状況ではありません。しかしガソリンも使用する機械も防草シートも…値上げの現状ですので、数年前までと同じ価格ではありません。
でも、だからこそ夫も頭を使ってるようで、たまに「あ、いいこと思いついた!」と言います。
本当ににいいことかどうかは不明ですが、ひらめきって脳に良さそうなので、夫にはこれからもジャンジャンひらめいて欲しいです。