2025.3.15

寒肥(かんごえ)は一般的に冬季の施肥に対して使う言葉です。ですので2月頃までがよいと書かれていることが多いと思います。(落葉樹ですと芽吹きの頃にちょうど分解され土から良い養分を取れるから)
じゃあ3月はもうダメか?と言えばそんなことないと私は思っています。
どうせ今年の夏も猛暑でしょうし(5月だって暑い日もあるでしょうし)、力をつけて元気な株を育てた方がいいです。
以下は舘造園がよく使う肥料です。
相変わらず袋にパンチがありすぎて目がくらみそうですが(写真上から)。
○グリーンキング・・・お客様から教えて頂いた高級肥料です。盆栽や大切に咲かせたい花鉢などに向いているようですが、私は庭(地植え)でも使う場合があります(贔屓の植物や心配なものに使います)。
○油かす(発酵)・・・最もよく使う肥料です。顆粒状もあればコロッとした塊タイプ(中粒、大粒など)もございます(舘造園は中粒くらいを使うことが多い)。
植木や植物の根にいきなり養分が届くのではなく、まずは微生物のエサとなる(微生物が活発になる)→環境の良くなった土壌では良い根が育つ→良い成長をする!というサイクルです。
どちらの肥料も有機肥料ですので、土そのものに元気になってもらうものです。欠点は即効性には欠ける点ですが、その分じわじわ効きます。
早めの効果も必要な場合は、これらの有機肥料にプラスして液肥の化学肥料(ハイポネックス等)や活力材(リキダス、メネデール)を与えてください。
私はこの冬の乾燥で弱らせてしまった低木類に「お願いだ、復活してくれ!」と念じながらリキダスを与えています(希釈しじょうろであげてます)。
ちなみにクリスマスローズは昨年の秋頃から与えた肥料が効いたようで今年はたくさんの花を付けてくれました(半日陰の場所を求めて移植もしています)。