舘 造 園 (タチゾウエン

           

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2025.5.14 『建築と利他』 

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ミシマ社から発売の新刊です。
利己主義ど真ん中、自分勝手な私ですが納得できる内容ばかりでした。
家を建てるのに一番重要なことは住宅ローンだよ!が現実ではありますが、(大切な地球の)土の上に建てるってことは?と別の角度から考え、そのイメージを頭の片隅に持つことは重要だと感じます。

 

2025.5.13 二人静(フタリシズカ・多年草)

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センスのありすぎる方が命名したんでしょうね~と毎年思うフタリシズカです。
「能の世界では源義経と静御前の亡霊が舞う…それが二人静で…」という説明にピンときたわけもなく、単純にペアで寄り添うように葉の上で咲く様子が植物名の響きにぴったりだと思っています。

何年前かは忘れましたが、増えすぎたからとじゃんじゃん引っこ抜いてたお客様のお宅から少し株を頂き、今では我が家でもずいぶん増えました(じゃんじゃん引っこ抜くほどではありませんが、間引いてます)。
足元の低い位置で、きらきらの木漏れ日を浴びたこの上品な姿に多分私は優しい眼差しを向けています。
フタリシズカは雑草だと書かれていることも多いですが、私の中では雑草に分類していません。えこひいきしています!

 
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ついさっき「ペアで寄り添う様子が…」みたいなことを書きましたが、このように二人でも静かでもない感じのにぎやか家族チームも存在します。
こういうところに雑草感が出てますかね?

 

2025.5.10 バイカウツギについて①

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とても好きな落葉低木です。低木といっても2mくらいにはなります。
アジサイ科なのでアジサイと同じく枝の根元ではなく、枝先に花が付きます(アジサイと違い1本の枝にたくさんの花が付きます)。
そのため、邪魔な枝を(特に枝先の方を)ばっさばっさと年中適当に切りつづけると「花が全然付かない!」となりますので、数本でも構わないので「この枝は花を楽しむ用に残そう~」と心に決め剪定してみてください(次の写真を参考にしてください)。
 

バイカウツギについて②

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この枝だと少し分かりやすいでしょうか?
このように枝先の方に花芽が付きます。
これ以上伸びたら困るという場所であれば、花が終わったら半分くらいの長さまで枝を切ってしまい、来年は今年切らなかった(鋏を入れなかった)枝に付く花を楽しむというイメージです。
2、3年剪定をしてみると「な~るほど、こういうことか!」と、剪定作業と花の付く枝の関係が分かってくると思います。
とても強い種類の低木ですので練習にも耐えてくれます!
 

バイカウツギ③

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右手側にちょろーんと伸びている一枝もバイカウツギで、これはかなり大きな株の一枝です。
アプローチにこんな風に白い花が垂れ下がって咲いてくれたらいいなあと思い大切に残しておいた一枝にこうしてびっちり蕾が付くと、ますますこの低木が好きになります。
欠点は、アジサイと同じく成長していくと株が大きくなりますので、そうなりましたら毎年若い枝を伸ばすような(太い枝は根元から切るような)剪定をしてください。

株分け→移植も夏以外でしたら簡単です!(移植場所は広めで)
 

2025.5.7

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桜が見頃を終えた4月の中旬頃に夫が「今しかない」という感じで京都へ行きました。
建築工事の遅れからそれに伴い庭園工事もずれる現場があり、今までだったら後ろの工事予定を早めたりスケジュールを立て直していたのですが、今回はずっと行きたかった北村美術館の茶室と庭園の公開日がちょうど重なる(春と秋にそれぞれ6日間くらいだけ公開している日と重なる)!これは天から与えられた休みだね、とこじつけ行っていました。
撮影がダメな場所だったため写真はありませんが最高に良かったそうです。

旅行中の3日間、夫は人生で一番歩いたそうで「足がもげそうなくらい歩いた!」と嬉しそうでした。
写真は早朝の清水寺。
朝風呂を我慢して5時台から行動し始めたかいがあったそうで、三千院や高山寺にも行くことができ、非常に良かったそうです。
高山寺は出発日の前日にお会いしたcoba設計の小林さんからおすすめされたそうで「教えてもらわなかったらわざわざ行かなかったけどものすごく良かった!」と申しておりました。小林さんありがとう!!でも、いつもながらものすごく良かったと言う場所でさえ写真が「これはどこ?です?」という階段だけ、とか石のアップとかそういうのばかりで残念です。
しかしだからこそそんな人にもこんな写真を撮らせてくれる清水寺ってやっぱりすごいと私はしみじみこの写真を眺めてしまいます。

その他いろいろ感想はあったと思うのですが、私が覚えているのは「京都から東京は近いし、東京から水戸(の特急も)もまだいいよ。でもさ問題は水郡線だよ」です。
普段車移動が大半な夫にとって(特に帰路は)つらかったようです。何しろ足がもげるほど歩いた後だったので。
そして最近急に歴史をお勉強し始め、子供に「なんかいらない(紙の)年表とかない?」と聞いていました。いいことだ! 
 

2025.4.29

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数日前の植木畑です。
「わ、きれい」と感じますか?それとも「わ、(管理が)大変!」と感じますか?
私はどちらの気持ちにもなるのでうっとりと浸る感じではありませんが、早朝の美しさは格別で同じく散歩中の義父に会うこともあります。
この時期だけのお楽しみを知っている有能な2人です。

写真は早朝ではなく午前9時頃。
赤い花はホンキリシマツツジ。

 

2025.4.21

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今日お邪魔したお宅(2022年作庭・N邸)のお玄関です(右手側の壁にドアノブが少し見えると思います)。
お玄関を出て右手側(=写真奥)の新緑がはっとするほど輝いていました。
「さあ今日もがんばるか」という朝にここを通ったら何かいいものが取り込めそうなポーチです。
建物と庭が一体となるってほんとに重要!と思います。
じゃあ作った人がすごいのか?というと、庭については間違いなく日々の手入れをしてくれる人や眺めてくれる人です。

でもやっぱり丸山さんってすごいなと感動したので、ご迷惑とは思いつつこの場から一報入れました(メールにて)。

住宅設計/丸山弾-スタジオ
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写真奥(南側主庭側)の植栽から3年が過ぎ、いろいろなタイミングがグッドであったため(主に舘造園の都合です)、写真手前の北側へ伸びるアプローチや植栽の追加工事を行いました。

おしゃれに暮らしている人に嘘くささを感じる人間であった過去の自分に「決めつけないで!」と言いたくなる日がたまにありますが、今日は大声で伝えたくなるような1日でした。

数年したらこのアプローチ周りもきっともっと建物に馴染んでいい感じになると思います。
N邸の土壌は全体的に固くなりやすいせいか、うまく育ちにくい植物もあります。それでもコツコツと庭作りを楽しまれ問題を少しずつ解決されているNさんの暮らし方や行動力を知り、私も頑張る!となっております。


 

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