2022.10.23
それと、こちらの本。
『パリの国連で夢を食う』というとても面白いノンフィクション本を随分前に読んだことがあるのですが、その本と同じ著者である川本有緒さんによる、同じくノンフィクションです。(川本さんはパリの国連で5年半働かれた女性で、そんな興味深い生活の中で感じたことを教えてくれるような本でした。)
この『目の見えない白鳥さんとアートを見に行く』は、たまたま紹介された全盲の白鳥さんと共に川本さんがアート(基本的には近代アート)を見るという経験を重ね、そこで感じられたことや質問、それに対する白鳥さんの正直な答え等をまとめられた本で、国連以上の面白さでした。
ほんと世の中知らない事だらけ!読んでよかったー、となっています。
全盲や弱視の人、そして近代アートとも「あ、そういう接し方もあるんですね!」と心が軽くなれる本でもありおすすめです。
驚いたのは、最初に白鳥さんを温かく迎えられた美術館が水戸の美術館であったことです。(その時、白鳥さんを案内された逢坂恵理子さんは現在、国立新美術館の館長だそうです。)1ミリも参加していませんが、誇らしい!
ちなみにこの本と同時に図書館で借り読み進めた本の中に、著・厚切りジェイソン『お金の増やし方』があったことも告白いたします。ジェイソンの本についても感想と反省が多すぎて多すぎてー。