2022.8.25 今日③
ご依頼頂いてから色々ありましたがここまできました、というお宅でもあります。
なぜならまず最初にこの土地を拝見した時、「作庭より何よりのチガヤ(強靭な雑草)をどうするかですね」と思った敷地だからです。それくらい庭一面すごいチガヤでした。
その後そのことについてこちらのお客様と工務店さん(芝木材店さんの監督)と現場で何度か話しました。
話し合ったというよりも、自分達で雑草を無くしますと仰るご夫妻に対し「根っこから庭の面積分全てのチガヤを自力で抜くのは無理です、体を壊します!」と植木屋(夫)&監督さんで説得していました。
しかしご夫妻はコツコツコツコツコツ建築中もチガヤを根からスコップで掘り上げていました。(本当に大変な作業です!)
でも、やっぱり、根っこから全ては無理ですからと夫も監督さんも説明は続けていました。
ととところが、、、信じられない事に成し遂げていました。
昨日伺うと(5月にお引っ越ししたばかりです)・・・魔法か?という感じで、チガヤは全くなく整地され、なんと庭の一角には畑まで。
聞けば、お引っ越しされてからご主人は朝の4時から庭仕事をしたり(時には3時も!)、とにかく更に「庭仕事に目覚めた」そうです。
研究者の方であるこちらのお客様、やはり常識(植木屋や工務店さんの言うこと)が正解とは限らない、失敗しても自分でやってみる!楽しんでみる!という姿勢がハンパではなく私にとっては衝撃です。
作庭工事は来年の予定ですが、夫は今日そのお客様から「作庭中は、舘さんのプロの仕事を拝見したいと思っています、楽しみにしています。」という内容の事を言われたそうです。
夫共々困っています、地味でガッカリさせるはずです。鶴の恩返し風に襖の向こう側で作りたいです。