舘 造 園 (タチゾウエン

           

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2021.5.17

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先日、東京にお住まいのあるお施主さんが、私とのメールのやりとりの中で、「どうでもよい事ですが…」という前置きの後、1年以上もご家族(お孫さん)と会えない現実について書いてくださいました。じーんとしました。
大切に思う人と会えない時間が長くなっているので、そのぽっかりと空いてしまった時間を恨めしく思う事が私にもあります。デジタルの力ではどうしようもない、戻れない時間が確実にあると感じます。

さて写真は、図書館のおすすめコーナーにあり、作者とこの装丁に惹かれた本です。
装丁に裏切られることなく、庭についての描写も非常に多く、それがまた文章とは思えぬ鮮やかな庭で、実際の庭に立った気分になれました!(文中には遠州流の庭だとありました。)

ちなみに感動するような、素晴らしくいい人のいい話では全くありません。
一言で言えば、偉大過ぎる人、森鴎外を父に持った主人公(三男・末っ子)のどうしようもないトホホ感満載の人生を、事実を土台にし書かれた小説です。
しかしなぜか明るい気持ちになれる本です。(これこそ個人の感想ですが!)
 

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